公開日 2018年04月01日
最終更新日 2019年10月24日
患者本人および家族の状況によって、在宅医療に向けた準備は変わってきます。
かかりつけ医はいるか、訪問看護は必要か、介護保険はどうするか、自宅の療養環境はどうかなどについて、事前に確認しましょう。
患者本人、家族、自宅の状況などに合わせ余裕をもって準備しましょう!
在宅医療を始めるにあたって必要な準備としては、まず訪問診療や往診が可能なかかりつけ医がいるかどうかがあげられます。
かかりつけ医は、介護保険を利用する際にも必要となります。
また、在宅医療ではとくに必要となるサービスに「訪問看護」があります。
訪問看護の希望について、かかりつけ医や看護師、ケアマネジャーなどに相談する必要があります。
そして、多くの場合、介護保険を利用することが必要となります。
介護保険の利用 には手続きが必要となりますので、自治体の介護保険窓口で申請し、認定を受けましょう。
このほか、自宅の居室の場所や、介護用のベッド、トイレの場所や手すりの取り付け、浴室の環境など、居住環境の整備も必要となります。
いざ始める場合、急に準備してあわてることがないように、在宅患者となる人の病気の種類や状態、それを介護する家族構成、自宅の環境などに合わせ、余裕をもった準備が望まれます。
1人暮らしの人は?
医療、看護、介護サービスを上手に利用することで、1 人暮らし高齢者や高齢者夫婦世帯でも在宅医療による療養生活を送ることができます。
また介護保険では、1 人暮らしでも在宅で療養できるようなケアプランを作成可能ですし、1 人暮らしの療養生活を支える支援にあたるボランティア活動も行われています。
まずは、かかりつけ医や地域包括支援センターに相談してみましょう。
在宅医療に向けたおもな準備
かかりつけ医の確認
かかりつけ医がいる場合は、訪問診療や往診が可能かどうかを確認しましょう。
入院中の場合は、病院のメディカルソーシャルワーカー、退院調整看護師などに相談しましょう。
訪問看護の準備
在宅医療を開始してすぐ利用できるように準備をしましょう。
すでに在宅療養をされている場合は、かかりつけ医やケアマネジャーが相談にのります。
介護保険の準備
下北圏域の介護保険の担当窓口に、要介護認定の申請をします。
申請から決定までに1か月ほどかかることもありますので、早めの準備が大切です。
自宅の療養環境の準備
これまでの生活が実現できることや、トイレの近くで階段を利用せずにすみ、家族とのコミュニケーションがとりやすい居室が理想的。
トイレや浴室などへの手すりの取りつけ、介護ベッドやポータブルトイレの利用などの工夫を。
1 人で介護をがんばりすぎないこと
在宅介護では、毎日続く介護の負担などから、介護者ががんばりすぎて疲れてしまうということが少なくありません。
家族内での役割分担、自宅の療養環境の整備、看護・介護サービスの利用の見直しなど、介護者のだれか1 人に負担がかからないようにすることが大切です。
疲れたときは1 人で悩まず、家族や在宅医療のスタッフなどに相談しましょう。